自己破産の悪用禁止!してはいけない4つの詐欺行為
こんにちは。借金先輩です。
何かしらの事情で自己破産を考えている方も多い事でしょう。何をするにも『損をしたくはない』『得をしたい』と考えてしまうのは人間の心理ですが自己破産の悪用は絶対にやってはいけません。せっかく自己破産をして新た人生のスタートを切ろうとするタイミングで詐欺罪などで罪に問われてしまっては元も子もありません。悪気がなくても詐欺に問われることもあるでしょう。今からご紹介します4つのポイントも誰もが悪気なく考えてしまいがちな行為もあります。知らなかったですむ話ではありませんからぜひ4つのポイントをおさえてください。
- 自己破産する前に財産を他人名義にする行為
- 自己破産する前に財産を不当に処分する行為
- 自己破産する費用を借りる行為
- 貸付間もない借金があるのに自己破産をする行為
大きく分けてこの4つのポイントが自己破産の悪用行為・詐欺まがいの行為となります。注意点は本人が「私は何の悪気もなかった・悪用、詐欺になんか当たらないと思った」と主張しても判断するのは相手側だということです。
詐欺破産罪 破産法 第265条
第1項 破産手続開始の前後を問わず,債権者を害する目的で,次の各号のいずれかに該当する行為をした者は,債務者(相続財産の破産にあっては相続財産,信託財産の破産にあっては信託財産。次項において同じ。)について破産手続開始の決定が確定したときは,十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し,又はこれを併科する。情を知って,第四号に掲げる行為の相手方となった者も,破産手続開始の決定が確定したときは,同様とする。
- 債務者の財産(相続財産の破産にあっては相続財産に属する財産,信託財産の破産にあっては信託財産に属する財産。以下この条において同じ。)を隠匿し,又は損壊する行為
- 債務者の財産の譲渡又は債務の負担を仮装する行為
- 債務者の財産の現状を改変して,その価格を減損する行為
- 債務者の財産を債権者の不利益に処分し,又は債権者に不利益な債務を債務者が負担する行為
第2項 前項に規定するもののほか,債務者について破産手続開始の決定がされ,又は保全管理命令が発せられたことを認識しながら,債権者を害する目的で,破産管財人の承諾その他の正当な理由がなく,その債務者の財産を取得し,又は第三者に取得させた者も,同項と同様とする。
自己破産する前に財産を他人名義にする行為
自己破産する前に財産を不当に処分する行為
自己破産する前に自分の財産を他人名義にすり替えたり、証拠に残らないように売り飛ばしたりと財産を減少させる行為は詐欺に当たる可能性があります。気持ちはとてもわかります。自己破産するとほぼ財産はなくなるわけですから何とかして財産を残せないかと考えてしまうものです。しかし債権者はからすればとんでもない行為になるんです。
お金を貸してくれていた債権者は債務者が自己破産するととても困ります。100%回収できないとしても少しでもお金を回収したいと思っています。債務者の財産を債権者のみんなで分ける仕組みになっていますから債務者は財産を隠ぺいしたりしてはいけないんです。悪質だと思われてしまうと自己破産の申請を行っても免責が許可されない場合もあります。「バレなければいいだろう」なんて安易な考えは返って失敗を招く恐れがあります。借金をゼロにしてもらう自己破産なのに借金がゼロにならずに罪にも問われてしまったなんて考えたくもありませんよね。
自己破産する費用を借りる行為
貸付間もない借金があるのに自己破産をする行為
自己破産の悪用、詐欺行為についてですがこの2つの行為もやってしまいがちであり問題になりやすい行為といえます。自己破産を考える方達は「自己破産したいけど自己破産費用もないよ」とおっしゃる方も多い事でしょう。自己破産は弁護士費用、同時廃止でで30万円前後、管財人が付くとプラス20万円前後かかります。数十万円をすぐに出せる人は中々居ないのが現状ではないでしょうか。
だからといってこの自己破産費用を借りるという行為はやめましょう。また自己破産を考えているのに他社から借金をする行為も禁止です。具体的にいえば、「自己破産をするんだからできるだけお金を借りておこう。A消費者金融は借りれないがB消費者金融ならあと50万円借りれるな。よし!自己破産する前にB消費者金融から50万満額借りておこう。」
どちらの行為も詐欺破産罪にあたる恐れが濃厚です。何回も言いますが気持ちはとてもわかります。しかし目先の欲にとらわれて後々大問題になれば元も子もありません。
自己破産費用が苦しい方は法テラスに相談されるのも一つの手です。借金の悩み相談にも乗ってくれて弁護士費用の建て替えをしてくれたりする組織です。
自己破産の悪用禁止!してはいけない4つの詐欺行為 まとめ
- 詐欺破産罪があり本人に悪気がなかったとしても罪に問われることがある
- 自己破産前は財産を隠ぺいなどしてはいけない
- 自己破産費用を借金してはならない
- 自己破産前の消費者金融からの貸付注意
自己破産前は身体的にも体力的にもつらいものですが自己破産後は新たな人生のスタートで明るい未来がまっています。自己破産は悪用するものではありません。正直に真摯に(しんし)に向き合いましょうね。
本日はご観覧ありがとうございました。自己破産をはじめ債務整理を考えておられるならぜひ借金問題に強い専門家に相談されてくださいね。思い立ったらまずは勇気を出して無料相談を!
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